アルコール

るいちーログ

アルコール依存症、アスペルガー症候群、うつ病です

依存症専門病院から退院して数日が経ちました

今週のお題「575」は「神様の みわざに委ね 生きていく」です。私は、先週までアルコール依存症のプログラムに参加するために、三ヶ月入院していましたが、今週退院しました。

入院中に不動産で物件を探し、見つけた部屋で一人暮らしをしています。退院初日から荷解きや役所での手続きや、依存症者用のデイケアへの通所で、結構忙しかったです。しかし依存症自助グループへの参加、デイケアへの参加、抗酒剤(ノックビン)を毎朝服薬することはちゃんとできました。

札幌の依存症自助グループには初参加となりましたが「ようこそ」という感じで快く迎えてくださって(よかった)と思いました。

また、アルコール依存症者が断酒を継続していくにあたって「断酒の三本柱」というのがあり、この三つを行うと回復率が上がるとされています。

まず一つ目は抗酒剤(ノックビンまたはシアナマイド)を飲むこと、二つ目は依存症者のための自助グループに通うこと、三つ目は定期的に受診することなのですが、この三つとも、自分は今のところ守れているので、まずは一安心という感じです(受診は来週に決まっています)。

半端者がいっちょ前こいて上記のことをつらつらと偉そうに書いて並べましたが、正直まだまだ自信はないです。(自助グループにも通って、依存症の人が利用するデイケアにも通って、人工的に下戸の体質にするノックビンも服薬しているけれど、それでももし、飲んでしまったら?いつなんどき、再飲酒をしてしまうかわからないよ?)という不安が、ふとした瞬間に忍びよってきて、孤独や淋しさ、恐怖を感じさせます。

やっぱり毎日、神様のみわざやご意志に自分を委ねられるような、謙虚な気持ちで生きて、一日一日、飲まない日々を重ねていけるような自分でいたいです。ということで一番上の575を書きました。読んでいただきありがとうございました。 

退院まであと数日です

今日はデイケアへの試験通所と、ミーティングと、回診を受けました。

回診では先生に(退院後飲んでしまわないか不安だ)と正直な気持ちを話してみて、退院前の不安が和らぎました。

今日は簡単に飲酒が想起されたり、飲酒欲求があらわれることがなく、今この記事を書いていて、あらためて良い一日だったな、と思います。こんなささやかでも良い日が、続いていったらいいな、思いました。明日もできるだけ謙虚に、飲まないことを頑張れたらいいな、と思います。

家具家電を買いに行ってきました

今日は病院の相談員と看護師の方と一緒に、病院の社用車で家具家電を買いに行きました。

まず一度、まだ何もない私の部屋に行って、メジャーで部屋の広さなどを確認したあと、大きいお店をまわって、ガスコンロや椅子、カーペットなどを買いました。その後また部屋に戻って、購入した物を設置して、また病棟に戻ってきました。この作業を一人で全部やるとなると、配送料もかかるし力仕事はあるし大変ですが、車を出してもらったので買ったものを一度で部屋に持っていけたし、人手もあるので重い物も運べたので、とても有り難かったです。今日は珍しく、飲酒をほとんど想起しませんでした。新しい部屋、新しい家具を見て、新生活への希望を感じたのかもしれません。大人になって、この病気になって、こんなに明るい日はそうそうないでしょうから、今日感じた愉しさや嬉しさを、当たり前のことと思わないで、感謝できる私でいられたらいいなと、今は思っています。今日一日、しらふで過ごせて、よかったです。また明日も、しらふで過ごせますように。

今日も飲酒欲求があらわれました

今日は午前中、不動産から電話がかかってきて「重要書類に捺印してもらうの忘れてました。そちらに向かうので、今日中に捺印させてください」と言われました。実は私は現在、不動産には精神科に入院しているのを隠しています。友達の家に住まわせてもらっている、と嘘を吐いています。だから焦ってしまって、とっさに(友達の家じゃなくて、その近くのコンビニに来てほしい)とお願いしました。指定したコンビニは、実は病院近くのコンビニです。

病院を出て、近くのコンビニで待っている間、妙に孤独感が強くなりました。それで(あっこういう孤独を感じた時に、誤魔化す為に飲んでいたな。今飲みたいな。紙パックの日本酒を買って、一口だけ飲もうかな)という考えがよぎりました。けれど私は現在、抗酒剤という、人工的に体を下戸の状態にする薬を飲んでいますので、実際に一口飲んでしまったら、具合が悪くなって終わりです。(抗酒剤を飲んでいるんだから、もう飲めないんだ)と、待っている間自分に言い聞かせたり、お祈りを唱えたりしました。そのうちに不動産の人が車に乗ってやってきて、捺印を終えた後病棟に戻りました。

昨日今日と(また飲んでしまうのではないか)という不安と(また飲んでも、病気なんだから仕方ないよね)という諦めが交互によぎります。一日一日、お祈りをしたりしながら、飲まない日を積み重ねていきたいです

今日は気分の悪い休日でした

今日は日曜日、ミーティングも運動もありません。

今日は午後から、昨日退院した患者さんに言われた「退院したら一週間は飲まないよね」という言葉がずっと引っかかっていて、(やっぱりそうだよね、一日一日断酒続けていくって意気込んでたけど、退院したらすぐ飲んじゃうよね。そういう病気だし)と、数時間ぐらい投げやりな気持ち、ナーバスになりました。趣味の野球観戦もなんだか楽しめず、昼寝の後は漠然とした不安があらわれ、(こういう気分の時に、いつも飲んでいたな。あぁ、今飲みたいな。飲みたいと思っているな。こんなときに飲んでしまったらどうしよう。気分が悪いな)と思っていました。

18時過ぎにシャワーを浴びたあと、有吉の壁に出ている、大好きな四千頭身と、きつねと、空気階段を舐めるように見ているうちに、ようやっと気持ちがフラットになっていきました。やっぱり本物のアル中にとって、断酒はとても難しいです。バラエティ番組やコマーシャルで、きれいな芸能人が、おいしそうに、明るく楽しく飲酒しているのを見ると(適量なら許される、飲んだら楽になれる薬物を飲んでいる。羨ましいな、あれを自分の気の済むまで飲むと、最高に気持ちよくなれる。私のつまらなくてしょぼくれた人生を、頭から無くしてくれる。どうやって薬物を、コントロールして飲んでいるんだろう?)と、不思議な気持ちになります。私も薬物を飲んで、この肩の重荷を全部捨ててしまいたいです。今日は、なんとか一日、飲酒をせずに、過ごすことができました。神様かなにか、大きなものの力のおかげだと思って、自分にできるだけ謙虚に、やっていけたらいいな、と思いました。

契約をしに、不動産に行ってきました

今日は先生から許可をもらって、外出をしました。不動産の契約書に署名、捺印するためです。外出する際、今日退院する人と、偶然行き先が同じになりました。その人は、今から一人暮らしの家に帰るんだ、と言いました。そして「能村さんもあと少しで退院だね、あっという間だよ。退院してから一週間は飲まないかな」と言いました。それを聞いて、漠然とした不安を感じました。退院後のことを、前向きに考えていたけれど、もしかしたら一人の部屋で淋しくなって、すぐに飲んでしまうんじゃないのか?と、自分を信じられなくなりました。
その後不動産に行き、用を終えて病棟に戻ってから、母に電話して、上に書いた出来事を話しました。母は「もう、飲むか飲まないかは、あんたが決めることで、誰にも止められないんだからさ。それなりの覚悟を持って、生活していかないと。あんたの人生、残り30年だとして、逆算していってみなさい。残りの時間をほとんど飲む事に費やすか、他のことに費やすか、あんたが決めることだよ。(飲んじゃったらどうしよう)とか、ずっと暗い方向に考えるんじゃなくて、明るい方向に考えていったら?」と言いました。それを聞いて、だいぶ気が楽にはなりました。まずは、明るい方向に考えていこうと思いました。
ということで、今日もなんとか、飲酒せずに過ごすことができました。よかったです。明日も一日断酒ができるよう、何かにお願いして、謙虚に生きていけたらと思います。